中国の軍事大国化への対応(2/2)


つまり、中国の軍事大国化に対応すると言う議論は、通常のレベルを超えた非常事態の対応として明確に分けて議論する必要がある。日本が軍事大国化しないとは言い切れないと中国や韓国が主張するように、中国が軍事大国化しないと言う証拠はないのである。

例えば、共産党が絶対に侵略などの行動は行なわないと主張しても、共産党政権が永久に続くわけではないし、国際的な民主国家の一般的感覚から言って、そもそも一党が政権を維持し続けることは民主的国家の統治状態として好ましいとは言えない部分があるのも事実である。

とにかく国家防衛を担う政府としては、そう言った通常レベルではありえない自体も想定すること自体はあってしかるべきである。その際に、周辺諸国に対する明確な説明と友好的な議論を行なって行く事が必要なのである。

論理的には、日本に好戦的な政権が誕生した場合は軍事強化した事が、将来のアジアの安定に悪影響を及ぼす可能性はある。だからこそ憲法改正も含め、自衛隊の統治体制を明確にし、実際の統治状態の頑健性確立も担保できる体制を確立する事が重要なのである。

また、中国の行動から学ぶことも多い。例えば、中国は明確な戦略的意図を持って対アフリカに対して支援、協力を行ってきている。これはここ10年での中国の台頭により実施されたものではなく、中・長期にわたりアフリカを支援し続けているとする。(中国側発表)

これらの中国が世界に発信する行動やその影響も考え、今後、中国と言う国が世界の中で、どこまで大きな役割を果たす国になるのかを、見定める必要があると思います。