<Ⅱ.外交(外務省・防衛庁)>

注)9/15の日記が目次になっていますので、ご参考下さい。


⑨ 対アフリカ指針(2/2)


 1つ目は、日本国として1対1の国として、または、日本対アフリカ地域として独自の信頼関係を結ぶという方法がある。医療や、技術の提供など日本が行えることは非常に多い。また、アフリカ地域はイギリスやフランスなどの影響が大きいことなどにも配慮する必要がある。アフリカと言う地域に積極的に関わっていく事は、おのずと欧州主要国との政治的な関わりが大きくなる事を意味するが、欲を言えばアフリカを通じて日本と欧州諸国との信頼関係確立の場面として活用する事を期待したい。

 2つ目は、国連を通じたアフリカ支援策を、日本が国連の中で主導的に取り組むことである。周知の通り、日本は国連に多額の分担金を納めているにもかかわらず、日本の意向が反映されているとは言い難い。(先日の北朝鮮への非難決議は数少ない例である)ただ、再三言及しているが、国連主義を本当に国の外交の主軸とするならば、アフリカ政策などにおいて積極的に活用することは重要な課題である。

 3つ目は、NGONPO)組織の活動を、政府が国として積極的に支援していくことが重要であろう。可能であれば、政府や企業などが積極的に関与していくことが望ましいが、日本国民の税金で運営する政府や、国際競争を勝ち続けていかなければいけない企業にアフリカ支援を望むのは、なかなか難しいのも事実だとおもう。それを補完する形で、NGOの支援をするというのは一つの手法だと思う。NGO団体の中にはアフリカ支援を行う団体もあり、それら団体の活動を支援することは重要である。筆者の認識では、それら団体への政府からの支援は、現状ではあまり積極的ではないと感じている。

 いずれにしても、日本政府や日本国民がアフリカと言う地域や国々に、さらに興味を持つことが大事である。政府は(NGOを通じてでも)アフリカ地域の重要性をPRしていくような活動を積極的に進めて、国民全体の認識を少しでも高めていくことも必要だと思う。

 その結果、世論の選択肢が拡大し幅の広い政策へとつながる下地作りとなるのだと思う。